in横浜美術館

momoneko42005-02-02

ただいまです。
やっぱ好きな事して楽しくても、自分だけの時間がないと体力も気力ももたないです。今回の旅行、後半は家に帰りたくて仕方なかったもん。


2日、お昼頃に横浜に着いて、友人たちの観光やら買い物やらに付き合った後、なぜか無性に一人になりたくなって、一緒に電車に乗らずに、横浜美術館に行ってきました。
横浜美術館ではちょうど、「マルセル・デュシャンと20世紀美術」の展覧会期中で、ラッキーでした。見に行きたいなぁと思ってたんだけど、横浜って意外に出掛けていかないもんで。


今回、「大ガラス」の東京バージョンが出ていて、「遺作」も3Dで完全再現 (笑)。彼の代表的な作品をじっくり眺めるのも良いだろうし、今回はデュシャンのみならず、他の芸術家たちの作品を(もちろん、デュシャンから何らかの影響を受けたり、パロディ、もしくはオマージュですが)デュシャンの作品と平行に、それぞれを比較したり交互に見たりできるようにうまく展示してありました。
キャプションやチャプター分け用のディスプレイも見やすく、デュシャンの残した詩的な言葉をふんだんに使い、それらの意味を考えるだけでも楽しめる。他の芸術家たちの作品が出しゃばり過ぎず、かといってデュシャンが突出し過ぎる事もなく、うまい具合にマッチしていました。その辺で展覧会タイトルに沿った展示になっていたと思います。
なめてたから、チョット驚キマシタ。




常設店の、横浜美術館の収蔵品を見せるコレクション展もなかなか良くて、個人的にはガラスの作品群とシュルレアリスト達の彫刻が面白いと思いました。写真展示室のマン・レイのコレクションもなかなか。もっとたくさん見たかった。マン・レイ展に行きそびれたし...。


あと、横浜美術館には「美術情報ギャラリー」なるものがあって、そこで展覧会に関連する映像番組が無料で視れるんです。私は知らなかったー。


というわけで、せっかくなのでまず手始めに、『手作りのデュシャン「大ガラス」日本で復元された!』というビデオを見る事に。
説明を見ると、
ーーー1980年にデュシャンの《大ガラス》が東京大学で復元された。その作業を指揮した東野芳明美術評論家の峯村敏明が、作品の図像的解説と復元作業のドキュメントの二部構成で詳細にレポートする。ーーー
まぁ要するにT美術大学芸学の教授がばーんと出てるみたいなので見る事にしたんですが。
しかーし。どーせクソまじめな美術うんちく番組だろうと思っていたら、大間違いでした!ステキ映像の連続でした。とにかく25年前の番組だから、まず音の荒さで時代をびしばし感じ、クラクラしてきたと頃に70年代後半のステキ映像がガツーンとやってきます。設備が充実しているとはいえない東大の教室で、T美生たちが頑張ってる。そして、注目の我が教授たちは、それはそれは若々しいお姿で、素晴らしく生き生きと画面の中で動いていらっしゃるのでありました...!

もうなんか、なんか訳分からないけどすごく感動してしまいますた...。ルーブル行った時と同じくらいの感動かもしれん。いや嘘だけど。
もうみんな30代〜40代前半なのですよ。シワ一つないし、あぶらがのってる。声も若い。当たり前だけど。E塚氏なんか、頭アフロで妙な眼鏡掛けて、作業現場の撮影してたYo。
あぁ、この感動はごく一部の人としか共有できないのかしら....


しかしまぁ、思いがけずエエもん見たわァ。

みなさんは、身近な人の大昔の映像をみて、ショックを受けた事はありますか?
是非教えてくださいな。